再び訪れたバラ園での心温まるひととき

５月中旬、送迎車内でSさまが「バラの季節やね、久しぶりに荒牧バラ公園に行きたいわ」とドライバーに話していました。詳しくお聞きしてみると、10年ほど前までは年に一度、カメラが趣味の旦那さまと一緒に来られていたようです。しかし、少しずつ二人での外出が難しくなり、足が遠のいてしまったとのことでした。そこで以前にも「GOALZ」を利用されたことをきっかけに、今回もお誘いしてみました。

当日はバラ園に向かう途中、少し雨が降り出したことでSさまは不安な表情を浮かべておられましたが、到着した頃には晴れ間が差し、表情も次第に明るくなりました。園内では懐かしさを感じながら軽やかな足取りでバラを鑑賞され、「主人はカメラが好きでよく撮ってもらっていたの。撮る角度や太陽の光にも気にかけていたから大変だった。よく指導されたのを覚えているわ」と楽しそうに話してくださりました。また、持参されたデジタルカメラでたくさんのバラを撮影されながら、とても満足そうな笑顔を見せておられたことで、私たちも嬉しい気持ちになりました。

バラ園の次は、昼食をとるために山本駅前の「にしむら屋」に行きました。しかし店内に入ると「この店は知っているけど、想像していたお店となんか違うわ」とおっしゃり、再度確認してみると10年程前に行ったことのある二つの店が頭の中で混ざってしまい、違う方の店をスタッフに伝えてしまったようでした。
気付いた際には、間違ったことに対して少しショックを受けておられましたが、食事が運ばれてくると、季節の食材を使ったメニューがすばらしく「店は違ったけどここに来れてよかったわ、予約してくれてありがとう」とおっしゃってくださいました。

また、帰りの車内でも出発から食事までの出来事を思い出しながら「雨で正直不安だったけど来れてよかったわ。とても堪能できたのでまたお願いね」と嬉しいお言葉もいただけました。昔のことを思い出して嬉しそうに話される姿は、当時のＳさまを見ているようで、私たちまで幸せな気持ちになりました。