2024.10.09あらたか

【hanare宝塚】行ってきました! 阪神戦

残暑が厳しかった9月――長年タイガースファンでいらっしゃるKさまをお連れして、甲子園に行ってきました。Kさまは、ご自宅でも、そしてhanare宝塚(小規模多機能型居宅介護)でお泊りされる時も、テレビでの野球観戦は欠かしません。

この日は、hanareで夕食を終えてから甲子園へ出発。
私(筆者)もタイガースファンで、同伴スタッフとして同行しました。ちなみに、岡田監督が現役で優勝した時には私は小学生でした。
Kさまは球場内の席近くまでは車椅子で移動し、最後の階段は杖を使って頑張って降りて行かれました。
前後にスタッフがついていたのですが、座席の前後列のお客さまがKさまがすぐに座れるようにと折りたたまれていた座面を押さえてくださいました。やっぱり関西の阪神ファンは、温かいですね。Kさまが席に腰をかけると、後列のオジサマ達が話しかけてきます。「久しぶりに来たわぁ」と、少し緊張気味だったKさまでしたが、持参のメガホンを手に応援開始。

試合は1-3と2点を追う展開。
先発の村上投手が頑張るものの点差は縮まらず。しかし6回裏の攻撃で森下選手のホームランが飛び出し、同点まで追いつきました。拍手と歓声、そしてメガホンを叩く音が入り乱れ、、甲子園は一揆に盛り上がります。Kさまもその熱気に包まれ、一生懸命にメガホンを振って応援されていました。
7回裏の攻撃も大盛り上がりしましたが、点は入らず、残念無念。試合最後まで観戦することはできませんでしたが帰り支度をして移動する際、近くのオジサマが声をかけてくださいました。挨拶を交わし、応援を託して甲子園を後にしました。Kさまは「楽しかったです!」を何度も繰り返し言われていました。

hanareでも、いつも杖歩行を頑張っておられるKさま。
「できることはします」「なんでもやります」と、日常でもレクリエーションでも、いつも積極的です。久しぶりの甲子園では、「やっぱり生で見るのは違うね」と感激しつつ、テレビ観戦とは違う生の迫力を感じながら、一生懸命に応援されていました。
お出かけして外の空気に触れ、五感を使って楽しみ、見知らぬ人とのふれあいを体験することーー。利用者さまにとっても同じです。これからも、利用者さまが今まで当たり前に楽しんできたことを、ここ「hanare」でも一緒に続けていけたらと思います。